熊本に行ってきました。その1
連休前の28日にIREM-JAPAN(アイレムジャパン)九州支部メンバーから東京支部へ「住んでいいかどうか見てほしい」との調査依頼が殺到しているようで急遽熊本入りしました。
道すがら、ブルーシートがかかったままの家がまだまだ沢山ありました。
東京の建設業者の人達から、
とにかく熊本でブルーシートが必要なので東京では不足していると聞いてましたので、
納得がいきました。
ついてすぐに調査開始。
一日目は快晴で24度。暑かったです。。。
この鉄骨造のマンション、
一見すると被害がないようですが屋根瓦が落下。
車にも被害が出ていたようです。
築浅のRCビルも大きな被害はないですが、
タイルがはがれたままだったり、
擁壁の亀裂、路盤の崩壊に立ち入り禁止のテープ。
管理会社は対応に追われているようです。
現地対応で人出が減ると次は電話対応ができないので
外に出れないんです、、とのこと。
この程度のクラックは安全か否か?
利用している皆さんが知りたいのはまさにそこですので、
建物全体を見渡し構造計画を推測します。
意外にも建物の耐震性能には関係ない亀裂も中にはありますので、
その点を調査するわけです。
クラックスケールはCPMのメンテナンスの授業でも習った七つ道具の一つ。

よく見るとせん断破壊が確認できます。
6所帯の木造アパート。
築40年前後の木造、軽鉄、鉄骨造の物件を多数調査しました。
こちらは大きな被害は出ておりませんが、
メンテナンスを先送りにしている物件で被害に差が出ているもの中にはありました。
傾きや大きな亀裂は一見ありませんが、裏に回るとこの状態、、
元々あった亀裂部分からの漏水で木材の腐食が進んでいたいようです。
こちらは外壁、共用部分のリフォームをしたばかりですが、
裏側に回ると、、
外装材が一面はがれ落ちていました。
白蟻被害と腐食。
見えない部分の劣化がここにきて表面化。
ブロック塀は1.2m(20センチ×6段)を超えると控え壁が必要になりますし、

311以降、新設塀以外の既存塀の性能についても完了検査で厳しく指摘されます。
つく変える場合は風通し、目隠しが兼用できる、
軽量なフェンスでもよいかと思います。
東京に戻ってからも地震に備えての準備が多数ありそうです。
2016/05/26