G SIXの戦略
銀座シックスってすごい高級感がありますよね。
時代は百貨店業界にとっては冬の時代です。「モノ消費からコト消費へ」の時代、百貨店はモノを売るためにまず人を惹き付ける場所であることが必要になりました。
運営会社は銀座シックスリテールマネジメント株式会社。大丸松坂屋(Jフロントリテイリング)、森ビル、Lキャタルトン・リアルエステイト、住友商事が出資する会社です。
百貨店経営+高級ブランドクオリティ+アート+都市開発+オフィス開発というノウハウを結集しています。
日本はもちろんのこと、海外からの集客にも力を入れていると思われ、観光バスの発着所を備え、世界中のアーティストの企画展、そして能楽堂もあります。テナントとして入る蔦屋書店はビジネス書は置かずに日本文化・アート関係の書籍が並びます。
しかし、若干高級感が漂いすぎていて入りづらいなぁとも思ってしまいます。
そんな銀座シックス、今後は海外のラグジュアリーモール(香港のLANDMARK、台湾のTAIPEI 101)と提携した上顧客の相互送客施策を開始するそうです。
つまり、銀座は世界のGINZAであり、銀座シックスはワールドクラスの上顧客を惹き付ける場所を目指す戦略なのでしょう。
(渡辺博之)