日本映画が21年ぶりパルムドール賞受賞!
カンヌ映画祭で是枝監督の「万引き家族」が最優秀賞のパルムドール賞を受賞したという嬉しいニュースが入ってきました。
是枝監督は「誰も知らない」、「そして父になる」など、家族をテーマにした作品で知られていますが、とくに子どもが出る作品に定評があります。
受賞後、テレビで是枝監督の特集をやっていたのですが、子役の演技の指導が特徴的で、子役には事前に台本を渡さず、現場で流れとセリフを口で伝えて撮っていくというスタイル。
それも、正確ではなくあいまいに感じだけ伝えていくとうまくいくそうです。
だから、子どもの自然体の姿をうまく引き出しているんですね。
わたしは子どもが出てくる映画に(涙腺が)弱いのですが、その中でも「友だちのうちはどこ?」は好きな作品です。
1993年公開のアッバス・キアロスタミの監督作品で、友達のノートを間違えて持って帰ってきた少年がそのノートを届けに、その友達の家を探し歩くというシンプルなストーリーなんですが、なかなかその友だちの家が見つからない少年の必死さが胸を打ちます。
この男の子の不安気な表情、悲しげな表情がとてもいいんです。
「はじめてのおつかい」を見ているような感じでしょうか?
この作品も是枝監督のように撮っているのかはわかりませんが、アッバス・キアロスタミも子供、素人俳優、ロングショットを多用するのが特徴なので、共通するものがありそうです。
イラン映画で旧作なのでTSUTAYAにあるかどうかわかりませんが、見かけることがあったらよかったら観てください。
わたしも久しぶりに観たくなってきました。
(のげ)