得する睡眠法
最近、睡眠に興味があり、「スタンフォード式最高の睡眠」に続いて、「できる大人の9割がやっている得する睡眠法」という本を読みました。
シニア睡眠改善指導員資格を持つ(日本にわずか10名しかいない)、快眠アドバイザーの方が書いた本です。
冒頭で、職場の生産性、そして仕事力をアップするために重要な行為は「睡眠」であり、今こそビジネスパーソンが睡眠の質について問われる時代にきていると著者は言います。
睡眠と身体の関係が常識になっている欧米の一流ビジネスパーソンは、睡眠トレーナーをつけていることが多いと言います。
この本では睡眠のコツを知り、上手に眠ることによって、「仕事力」を向上させることを目的としています。
では、「仕事力」とはいったい何でしょう?
この本では仕事に必要な能力を「仕事力」と呼び、「仕事力」を①「作業力」②「記憶力」③「印象力」の3つに分類しています。
①作業力は、事務職なら事務作業、営業職なら資料作成など、そういった作業のスピード、正確性、完成度などをアップする力を「作業力」と定義しています。いわば、「アウトプット能力」です。
②記憶力は、さまざまなレベルの情報を要不要の仕分け、消去、定着、必要なものを必要なときに取り出せるように整理する、「脳のパフォーマンス力」であり、「インプット能力」になります。
③印象力は、「コミュー二ケーション能力」に関する仕事力をいいます。
コミュニケーションは、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションに分かれます。
「話す内容」や「書く内容」は言語コミュニケーション、「見た目」や「話す雰囲気」などは非言語コミュニケーションです。
みなさんは「メラビアンの法則」を聞いたことはありますか?
印象に関する伝達情報の割合を示した有名な法則です。
人が初対面の人の印象を認識する割合をみてみると・・・
話の内容(言語情報) ・・・7%
声の質、大きさ、口調など(聴覚情報)・・・38%
見た目、表情、しぐさ、視線など(視覚情報)・・・55%
この結果から、「どんなにいい話をしても、その話自体からは大した印象を受けず、まず見た目、第一印象が大切」、すなわち「話す内容」よりも「話し方の方が重要」ということがうかがえます。
コミュニケーションと聞くと、すぐに思い浮かぶのは言語コミュニケーションのほうですが、実は非言語コミュニケーションのほうが「相手に与える印象」への影響が断然大きいのです。
著者はこの本で「仕事力」の3つ、「作業力」「記憶力」「印象力」を高めるのには、たった3つのコツでできると言っています。
コツ1 カーテンを開けて寝る
カーテンを開けて寝るということは、すなわち朝の光を浴びるということ。このことで、体がスムーズに起きる準備に入っていきます。
足元から頭に向かって明るくなるほうが良いので、窓に足を向けてベッドやふとんを配置するのがオススメです。
コツ2 夜はゆるめる
寝る前に大切なのは、とにかくリラックスすること。
入浴、深呼吸、瞑想、ストレッチ、ナイトキャップ、アロマなど、自分の好む「ゆるめるアクション」を取り入れて習慣化し、これを儀式化して「入眠儀式」にするのがよいそうです。
コツ3 朝は好きから始める
朝をワクワク気分になれる好きなアクションから始めます。例えば、気分が上がる音楽をかけて目を覚ますとかです。
また、さらに仕事力がアップする「ちょい足しアクション」もいろいろこの本にはあげてあります。
イラストマンガもふんだんにあってとてもイメージしやすかったです。
本を読み進めるうちに、「仕事力」を上げる睡眠には、寝る前と起きた時のアクションが重要ということがわかります。
わたしもこの本にあるアクションをいろいろ試してみて、「仕事力」をアップしていきたいと思います。
(のげ)