センチメンタルジャーニー~室蘭編7~
室蘭の初日は、ホテルのロビーで母のきょうだいと再会したあと、きょうだいの住む家に突撃し、夜はすしとうなぎの出前をとり、時間を忘れつもる話をしていました。ふと時計をみると、19時を指しています。きょうだいは19時に寝て4時に起きる超朝型生活なので、もうおいとましなければいけません。もう十分に話をすることができました。「また、毎年来るといいよ」と言ってくれました。
母の弟がしこたまお酒を飲んでいたので、ホテルまでクルマで送ってもらうことが出来ず、タクシーをよんでホテルに戻り、ホテルの上の階にある大浴場に入り、和室でしばらくくつろいだあと、押し入れからふとんを出しひいて寝ました。保養所にいる感じでこれはこれで落ち着きます。
次の日は快晴(この旅行中一番天気がよかった)、朝食が付いていたので、ロビーの奥の食堂に行きます。朝はブッフェではなく、和定食でした。和定食には室蘭の有名店のやきとりがついていました。やきとりとカレーラーメンが室蘭の名物です。ちなみに、やきとりとありますが、室蘭やきとりは鶏肉ではなく豚肉で、また長ネギじゃなくてタマネギを串焼きにしています。
まずはお墓参りに行きます、母はお墓の場所を忘れていているため、姉に電話して墓地の名前を聞きます。
「お墓まで行ってくれるの?ありがとう!」と感謝されました。墓地がわかったので、ホテルのフロントで墓のホームページの地図を印刷してもらいました。
墓参りには花が必要です。墓地には花屋が無いということなので、この辺で調達しなくてはなりません。フロントに聞いたら「サツドラ」に売っているとのこと、「サツドラ??」と思ったら「サッポロドラック」、ドラックストアのことでした。
ホテルを出て、花をサツドラで調達し、大通りでタクシーを拾って向かいます。細い道、急な坂をあがったところに墓地がありました。
モトマリ墓地 モトマリはアイヌ語で入江をいう
大きな墓地のなか、目印もなく墓を探すのは大変です
墓から海岸線が望めます
墓地に着いたものの、墓の場所を忘れてしまっているので、記憶にある石の色と大きさと形(黒い石で横に長い長方形でけっこう大きな墓)を頼りに広い墓地(しかも起伏が激しい)の中を探して回り、なんとか見つけることができ、花を生け、墓をきれいにしてお参りすることができました。
そこは墓から海が望める墓地で、緒方代表のブログで実家の家の目の前の風景について、「よくこんな街から上京してきたなあ」と感心するいうくだりがありましたが、まさに同じで、母はよくこんな遠く寒々しい風景の街からはるばる上京してきたなあ、としみじみと感心しました。
(のげ)