センチメンタルジャーニー~室蘭編1~
朝起床してお風呂に入り、巨大な(芸能人が結婚式をあげそうな)宴会場でビュッフェの朝食をとり、登別のホテルを10時にチェックアウトして、いよいよ最終地、母の実家のある室蘭へ向かいます。実に28年ぶりです。
登別から室蘭までは海沿いの国道36号線を経由し約30kmです、10時半出発、室蘭には11時40分に着く予定です。

待合室でバスの切符を購入 待合室は広い
36号線に出ると海が見えてくる
母ときょうだいとの間には結構距離があり(仲が悪いということではない)、前もっていうと訪問を断られる可能性があるため(母のきょうだいは私たちに会うためだけなら遠いしわざわざ来なくてもよいとよく言ったものです)、札幌の観光のついでにちょっと寄ってみたというていで行かないといけません。かなりめんどくさい家なのです。
母ときょうだいとの間に溝が出来たのは、母の実家が鮮魚店、卸売の商売をやっていて(室蘭駅前にある商店街と室蘭の中央卸売市場に店をかまえていました)、きょうだいは進学で上京しても家業を継ぐためにみな室蘭にもどっていたのに、母は室蘭には戻らずそのまま東京に居続け、一人だけ家業を継がなかったことが大きな原因です。
そうはいっても、父の転勤で札幌に住んでいたときはひんぱんに室蘭に行っていて、そのとき小さかった私は母のきょうだいにそれはそれは可愛がられたものでした。(母も含めきょうだいは皆はっきりモノを言うのでキツイのですが、情に厚くおせっかいなところがあります)
というわけで、札幌に滞在中に母がきょうだいに室蘭に行く旨を連絡をいれるのですが、母がきょうだいと久しぶりに連絡をとるのに気が重いのか、あれこれ言い訳して(まだ早い、そんな気分じゃないなど)なかなか連絡しません。急かすとイラつくのでしつこく言えませんが、内心は早く連絡してくれないかなとじりじりしていました。室蘭にちかづくにつれ、母もだんだんナーバスになってきているようでした。
札幌滞在3日目の夜にしてようやく母が次姉に連絡をとり、永年勤続表彰で旅行券をもらったので北海道旅行していて室蘭に行く旨を言うと、その次姉が久しぶりの連絡に警戒してなのか、登別で会うことを提案してきたり、わざわざ室蘭までくることはない、などと言って予防線を張っているようでした。でもこっちとしてはとにかく室蘭に行かないと話にならないので、年老いた姉たちが登別まで出てくるは大変だし(長姉は車イス)、身軽なこっちが室蘭に行くから、となんとか次姉を説きふせ室蘭で会うことになりました。さらに実家は雨漏りがしていて、泊めてやりたいけどとてもそんな状態でないということで、室蘭でホテルを取らなくてはならなくなりました。母はそのまま次姉とお互いの近況のことでしばらく話しをしていて(結構長く話しこんでいました)、待ち合わせはまたあとで連絡するということで電話を切りました。そのあとすぐに室蘭のホテル探しです。続いて母は弟に電話して、永年勤続表彰で旅行券云々と次姉にしたのと同じ説明をしてあさってそっちに行くことを伝え、いくつかホテルを教えてもらいました。とはいっても室蘭のホテルは数軒しかないので、選択肢は限られています。1軒目は満室だったものの、2軒目でホテルが取れました。
やれやれ、ホントめんどくさい家族です・・・!
(のげ)
2018/01/21