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センチメンタルジャーニー~室蘭編1~

 

朝起床してお風呂に入り、巨大な(芸能人が結婚式をあげそうな)宴会場でビュッフェの朝食をとり、登別のホテルを10時にチェックアウトして、いよいよ最終地、母の実家のある室蘭へ向かいます。実に28年ぶりです。

室蘭へはバスを使います。ホテルのフロントに聞いたところ、ホテル近くの乗り場から室蘭港へ行くバスがあることがわかり、 昨日のうちに時刻表や降りるバス停などを調べていました。
バス乗り場の待合室に行き、そこにいる係員に行き先を告げ、切符を買います、料金は730円です。旅行にきてから一番いい天気で、バスの出発時間がちかづくにつれ、スーツケースを持ったアジア人観光客がだんだん集まってきました。
バスが到着して、始発のためガラガラのバスに まっさきに乗り込むと、続いてアジア人観光客が大きなスーツケースを持って乗ってきて座席や通路を占領、バスはスーツケースでいっぱいいっぱいになってしまいました。乗合バスなのに1時間以上もこの状態で室蘭まで行くのかと思っていたら、次の停留所の登別駅で全員降りていきました。一気にバスがガランとなりました。
日本人でも遠くてなかなか行かない秘湯の登別温泉まで、札幌といい、旭山動物園といい、北海道にこんなにアジア人観光客が来ていることに感心しました。でも室蘭まではさすがに行かないか・・・

登別から室蘭までは海沿いの国道36号線を経由し約30kmです、10時半出発、室蘭には11時40分に着く予定です。

 

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登別から室蘭へのルート

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待合室でバスの切符を購入 待合室は広い

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36号線に出ると海が見えてくる

 

この旅行の予約をするとき、室蘭のホテルはとっていませんでした。 母の実家 に泊まるかもしれないと思っていたからです。これまでも室蘭行くときは毎回母の実家に泊まっていましたし、実家は地下もある7LDK(今回茶室もあることが判明)のため、泊まるスペースには事欠きません。
それなのに、室蘭に行くことをあらかじめ母のきょうだいには知らせていませんでした。

母ときょうだいとの間には結構距離があり(仲が悪いということではない)、前もっていうと訪問を断られる可能性があるため(母のきょうだいは私たちに会うためだけなら遠いしわざわざ来なくてもよいとよく言ったものです)、札幌の観光のついでにちょっと寄ってみたというていで行かないといけません。かなりめんどくさい家なのです。

 

母ときょうだいとの間に溝が出来たのは、母の実家が鮮魚店、卸売の商売をやっていて(室蘭駅前にある商店街と室蘭の中央卸売市場に店をかまえていました)、きょうだいは進学で上京しても家業を継ぐためにみな室蘭にもどっていたのに、母は室蘭には戻らずそのまま東京に居続け、一人だけ家業を継がなかったことが大きな原因です。

母は家が商売をしていて かなり厳しかったそうで、そんなきゅうくつな家がイヤで、 大きくなったら絶対家を出ると思っていたと言います。

そうはいっても、父の転勤で札幌に住んでいたときはひんぱんに室蘭に行っていて、そのとき小さかった私は母のきょうだいにそれはそれは可愛がられたものでした。(母も含めきょうだいは皆はっきりモノを言うのでキツイのですが、情に厚くおせっかいなところがあります)

 

というわけで、札幌に滞在中に母がきょうだいに室蘭に行く旨を連絡をいれるのですが、母がきょうだいと久しぶりに連絡をとるのに気が重いのか、あれこれ言い訳して(まだ早い、そんな気分じゃないなど)なかなか連絡しません。急かすとイラつくのでしつこく言えませんが、内心は早く連絡してくれないかなとじりじりしていました。室蘭にちかづくにつれ、母もだんだんナーバスになってきているようでした。

 

札幌滞在3日目の夜にしてようやく母が次姉に連絡をとり、永年勤続表彰で旅行券をもらったので北海道旅行していて室蘭に行く旨を言うと、その次姉が久しぶりの連絡に警戒してなのか、登別で会うことを提案してきたり、わざわざ室蘭までくることはない、などと言って予防線を張っているようでした。でもこっちとしてはとにかく室蘭に行かないと話にならないので、年老いた姉たちが登別まで出てくるは大変だし(長姉は車イス)、身軽なこっちが室蘭に行くから、となんとか次姉を説きふせ室蘭で会うことになりました。さらに実家は雨漏りがしていて、泊めてやりたいけどとてもそんな状態でないということで、室蘭でホテルを取らなくてはならなくなりました。母はそのまま次姉とお互いの近況のことでしばらく話しをしていて(結構長く話しこんでいました)、待ち合わせはまたあとで連絡するということで電話を切りました。そのあとすぐに室蘭のホテル探しです。続いて母は弟に電話して、永年勤続表彰で旅行券云々と次姉にしたのと同じ説明をしてあさってそっちに行くことを伝え、いくつかホテルを教えてもらいました。とはいっても室蘭のホテルは数軒しかないので、選択肢は限られています。1軒目は満室だったものの、2軒目でホテルが取れました。

やれやれ、ホントめんどくさい家族です・・・!

 

(のげ)

      2018/01/21

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