実はアメリカは歴史的な建築物の残し方が上手い!
10月に行ったニューヨークのJFK空港にあるWTAターミナル(E.サーリネン設計)。
このターミナルがホテルの一部に生まれ変わるそうです。その名もTWA HOTEL!
505室の客室とイベントホール、フィットネスセンターを備える空港ターミナル直結のホテルのロビーやレストランとなるようです。
当時のミッドセンチュリーデザインがふんだんに取り入れらるそうです。
また、客室も防音され、LEEDというアメリカの省エネビルの認証も受けているそうです。
そして当時の飛行機も置かれ、中には入れるようになるそうです。
開発を手掛けたのはMCRという主にマリオットやヒルトンブランドを展開する全米第7位の規模のホテルデベロッパーです。(全米67都市、94のホテル、11,200室、2000億円のポートフォリオ)
TWA(トランス・ワールド航空)は1925年に創業して今はアメリカン航空に買収されてしまいましたが、このターミナルに象徴されるように当時からハリウッドスター御用達のおしゃれな憧れの航空会社だったようです。この当時のデザインテイストをそのまま復活させるのがアメリカの凄いところだと思います。
日本の場合は歴史的な建築物であっても「惜しまれつつ解体…」ということが多いです。
ニューヨークではチェルシーマーケットやハイラインなど、歴史的な建築物をリノベーションしたプロジェクトが多くあり、それらも民間のディベロッパーが資産価値を高める手法として採用するところを見ると非常に参考になります。
これでまた、ニューヨークに行かなければならない理由ができてしまいました。
(渡辺博之)