浜田山あれこれ
当社がプロデュースした一棟マンションが完成したので見学に行きました。
最寄駅は京王井の頭線浜田山駅。渋谷から15分、吉祥寺から10分の各駅停車の駅です。
杉並区有数の高級住宅街である浜田山。セキュリティ会社のステッカーが貼ってある家が多く、ガレージには、外車が目立ちます、BMW、ゴルフ、ボルボ、ポルシェ・・・。
浜田山は日本一ポルシェが売れる街だとか、そのせいか井の頭通りは、浜田山駅周辺に外車のディーラーが密集しています。
浜田山は松本清張が長く住んでいたことでも知られています。
松本清張は「点と線」、「ゼロの焦点」、「砂の器」など多くの名作を生み、半世紀経った今もなお著作が映像化され続けている(今、武井咲主演で清張作「黒革の手帖」が放映中です)、昭和の大作家です。
北九州の貧しい家に生まれ、尋常高等小学校を卒業後、印刷工、朝日新聞西部本社の広告部員を経て42歳で作家デビュー、44歳で芥川賞を受賞後ベストセラー作家になった松本清張は1961年の52歳の時、浜田山と高井戸間の線路際に広大な自宅(約600坪)を建て、1992年の82歳で亡くなるまでそこに住みました。
清張は「点と線」に代表されるように(「点と線」は時刻表をトリックにしたミステリー)、鉄道が登場する作品を多く執筆した作家でした。好きな電車の音が聞ける線路沿いに自宅を建てたのでしょう。
パチンコが趣味で、行きつけの店は西荻窪にあり、店に変装していってもすぐに周囲に気付かれてしまって困っていたそうです。
光景を想像してみると、なかなかおかしいですよね。
浜田山はこじんまりして落ち着いている住宅街という印象です。
住むにはちょうどいいサイズ感といいましょうか。
商店街もあり、スーパーも多いし、生活もしやすそうです。
松本清張が浜田山を終の棲家にしたように、長く住むにはこういう穏やかなところがいいのかもしれませんね。
(のげ)