自分に「ない」ものより「ある」ものに目を向けてみよう。
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」という本を読みました。
「強みの心理学の父」故ドナルド・О・クリフトンの「人間の強み」に関する研究により生み出され、アメリカの世論調査と組織コンサルティングのギャラップ社が開発したストレングスファインダーについて書かれたものです。
ストレングスファインダーのアセスメントを受けると、自分の持つ5つの資質がわかり(全部で34のタイプにカテゴライズされています)、その資質に基づいた行動アイデア、ヒントを知ることができます。
ギャラップ社が行う、世界の1000万人以上の従業員の意識に関する調査によると、「自分の最も得意とすることを行う機会を毎日もっている」と答えた人はたったの3分の1だそうです。
これに対して、毎日強みに取り組む機会がある人はない人よりも6倍も意欲的かつ生産的に仕事に打ち込む傾向があることが研究でわかっていて、最も得意なこと、すなわち自分の強みに専念する機会のない人が払う代償は実に大きいとしています。
人間は普段、欠点の方に意識がいき、時間をかけて克服しようとする「いばらの道」を選んでいるといいます。
本やテレビや映画の中では、主人公が努力して欠点を克服し、大どんでん返しでヒーローになるストーリーであふれています。この感動的なストーリーにより、人々は欠点を克服するヒーローを夢みることになり、「いばらの道」を進んでいってしまいます。
この本では、「いばらの道」で欠点に多くの時間を割くよりも、自分や周囲が長所をみつけてそれを伸ばすように助けて働きかけていくことが重要だと主張しています。
たしかに、欠点を克服するために多大な時間をかけて努力するよりも、長所や資質を見つけてそれを磨いて強みに変えるほうが近道だし、自分の可能性が最大限発揮されますよね。
ただ、自分の欠点はハッキリわかるけど、自分のよい所は欠点ほどには実はよくわかっていないという人は意外と多いのではないでしょうか。
とかく、人は欠点に目がいきがちです。
それよりも、自分の中にたくさんある資質をよく知り磨いて、自分の強みを最大限に発揮できれば、自信と希望にあふれる毎日になるはずです。
さあ、才能(じぶん)に目覚めてみませんか。
(のげ)