睡眠負債が危ない
■睡眠負債が危ない
スタッフにお薦めされて、6月18日午後9時からのNHKスペシャル「睡眠負債が危ない~ちょっとの寝不足が命を縮める~」をテレビで見ました。
番組冒頭では、20代~70代の男女10数人に睡眠負債がどれくらいあるのかを測る実験をしています。
普段の寝室で普段の環境下での睡眠時間と、ぐっすりと眠れる環境を番組スタッフがホテルの部屋で作りこみ(部屋の窓に目張りをして暗くする、時計を外す、腕時計やスマートフォンなど時刻がわかる物をスタッフが預かり見られないようにする)をした環境下での睡眠時間との比較で算出していました。
普段の環境下での睡眠時間が6時間で、番組スタッフが作った環境下で寝た睡眠時間が8時間の人だと睡眠負債が、8時間-6時間=2時間、その人は睡眠負債があることになります。
この番組の実験結果で最高で4時間差が出た人がいました。(普段6時間、番組スタッフが作った環境下での睡眠時間が10時間)
この実験でわかることは、普段とれていると感じている睡眠時間は実はまだまだ不足しているということです。
わたしもまだ試してないのですが、3時間くらいは差が出るような気がします。
睡眠負債とは、海外の研究者によって名付けられ、睡眠研究の分野で世界的に用いられています。
”わずかな睡眠不足の影響は、まるで借金(負債)のようにじわじわと蓄積されていき、自分でも気が付かないうちに脳のパフォーマンスを低下させてしまう。いま睡眠研究の分野では、この「蓄積した睡眠不足」のことを睡眠負債(Sleep Debt)と呼び、対策の重要性が叫ばれるようになっている、その結果、知らず知らずのうちに仕事や家事のパフォーマンスが低下したり、命にかかわる病のリスクが高まったりすることがあるという。”
睡眠負債は一時的な睡眠不足と違って、どんどん蓄積されていくと、がん、認知症、糖尿病、などの病気のリスクが高まるそうです。怖いですね。
こういった場合、日頃の睡眠不足を解消しようと週末はたくさん寝るという方もいると思いますが、睡眠負債の返済にはあまり意味がないとのこと。
働き盛りの20代~50代の必要とされる睡眠時間は7~8時間程度とされています。
一日一日意識してしっかり寝るようにして、普段より少しずつ睡眠時間を増やしていき地道に返済していくしかないようです。
番組の専門家は、「すみやかに寝るための極意10か条」をあげています。
すみやかに寝る10か条
一.午前中に日の光を浴びよ
二.食事の時間は一定にせよ
三.運動は夕方に。散歩もよし。
四.カフェインは寝る3時間まで
五.酒は寝る3時間まで
六.寝る二時間前より強い光を避けよ
七.風呂は寝る30分前に
八.寝室は18度~26度に保つべし(ずいぶんと幅がありますね)
九.布団でのスマホ・ゲームは御法度
十. 寝なきゃとあせるべからず
うーん、生活の見直しが必要ですね・・・
今、ちまたに睡眠に関する本がたくさん出て売れているそうです、睡眠に対する意識の高さのあらわれですね。
こういった睡眠の本を読んで学習し、寝る環境や寝具にもこだわり(ニトリのオリジナル寝具「Nクール」というひんやり感じる寝具がヒットしているそうです、今の時期はいいですね)、睡眠アプリを利用するなどして、これからは睡眠にこだわって睡眠負債を返済していきましょう。
(のげ)