ジェネリック家具・リプロダクト品をご存知ですか?
ジェネリック家具・リプロダクト品をご存知ですか?
デザイナーなどによりデザインされた製品の多くには意匠権が登録されています。
ジェネリック家具・リプロダクト品とは、意匠権の期限が切れた製品を、オリジナルデザインを元に出来るだけ忠実に復刻生産した製品です。
■意匠権とは
意匠権とは、物のデザインを独占的に所有できる権利です。
産業財産権法に基づいて意匠登録を行った商品は、日本では発表から20年間そのデザインの意匠が保護され、 同じ形・デザインの商品を製作・販売する事が禁止されます。
期間経過後はパブリックドメインとなり版権が無くなりますので、リプロダクト品として復刻生産することが可能となります。
また、登録を行っていなくても、新商品として発表されてから3年以内に同じと認められる商品を販売することは不正競争防止法違反になり、
違法行為として罰せられる対象となります。(Wikipedia)
当社でも賃貸住宅に家具・照明付でリーシングする事があります。
その際に格安家具やジェネリック家具を検討いたします。
通常の商品と同価格で、デザインという付加価値をつけての提案です。
私は出来れば「正規品」を好む性格なのですが、
調査もかねて自宅ダイニングにペンダント照明の名機。
ポール・ヘニングセンのPH50 を導入してみました。
塗装の仕上がりも良く、パッと見遜色はありません。
「正規品」の1/4程度の価格で導入が可能です。
今、格安デザイン家具は多く流通していますが、
かつてデザイナーや建築家が作り、現在まで色褪せない
高価な「正規品」を気軽(それでも安くはない)に試せる
機会は大変喜ばしいいことですが、1つだけ注意を。
必ず「正規品」と見比べてからの購入です。
やはり、ディテールは異なる部分が多く、安普請である所以は否めません。
価格も同様です。高価なものには理由があるし、安価な物も同様です。
以上の内容を理解した上でのジェネリック家具・リプロダクト品の提案です。
長い時間、消費者に愛され使われてきた「正規品」に対する
敬意を忘れないで頂きたい。という思いです。
岡村 尚人