カミュの「ペスト」増刷
フランスのノーベル文学賞作家カミュが1947年に発表した「ペスト」が今、売れています。
出版元の新潮社は1万部の増刷を決めたそうです。
「ペスト」の舞台は1940年代のアルジェリアの都市。
致死率の高いペストが流行り、死者が急増し、感染拡大を防ぐために街が封鎖されます。
外部と遮断された孤立状態の中で、主人公の医師らが団結してペストの猛威や不条理に立ち向かう姿を描いています。
1月下旬から売れ始めて、Twitterで「武漢の様子を見ているとペストを思いだす」という投稿が相次いだことが影響したようです。
今の状況が「ペスト」の物語を彷彿とさせるのでしょう。
カミュは「不条理」な世界に対してどう向き合うべきかを模索した作家でした。
50年前の本ですが、今読むべき本かもしれないですね。
(のげ)