センチメンタルジャーニー~室蘭編5~
ホテルのロビーで2時間ほどつもる話をしていると、チェックインの時間になったので、ホテルの部屋に荷物を置いてロビーに戻ってくると、きょうだいたちはいなくなっていました。
まだ、家にも行っていないのに・・・姉たちはホテルのロビーで長話をして十分満足したようです。
母に聞くと、弟は車で姉たちを家まで送っていってまたホテルに戻ってくるとのこと。
しばらくロビーで待ちます。
20分ほどして弟が一人ホテルに戻ってきました。
長姉が車イスなのでなかなか移動が大変なのだそうです。
しかも、「太っていて全然痩せないから余計大変」なのだとか。
長姉はわたしが室蘭観光協会でもらった住宅地図のA3コピーを貼り合わせて作った地図に興味を持ち、欲しがっていたようだと弟が言いました。
へえ、ただの住宅地図なのに面白いです。なかなか自分の家の地図を見ることがないのかもしれません。
別にあげてもよかったのですが、うちの記録用にしたかったので、何も言いませんでした。
これから車で市内を案内して、夜はお店を予約しているのでそこに連れてってくれるとのこと。
「どこに行きたい?」と聞いてくるので、「別に入らなくてもいいから家をみてみたい」と言いました。
ホテルを出ると、前の駐車場に弟の車が停まっていました。
白のプジョー207、コンパクトではありますが、フランス車に乗っているなんて相変わらずシャレています。
母の10歳も年下の弟は70になったところですが、今は翻訳の仕事(鮮魚の仕入れで英語は使える)と、タウン誌のライター(一度も行ってもいないのに東京五反田の街を紹介する記事を書いている)の仕事をちょこちょこしているそうです。
プジョー207は走り出し(コンパクトカーらしくキレのある走りです)、ほどなくして家の前に着きました。
坂の上の方にあり、結構勾配がキツイです。室蘭は坂の街なのです。
そうそう、こんな急な坂のところに家が建っていた、とだんだん思い出してきました。
車を降りて、みなで家の前で記念写真を撮り、車に戻ろうとしていると、弟が玄関の中へさっさと入っていき、「今連れてきたから入れてくれよ」と言ってくれ、家に入れることになりました。
家に入ると、留守番をしていた母の妹が出てきて、「おーっ!」と、またまた感動の再会になりました。
おいおい、家に入れてくれなければ、まだいるきょうだいに会えないところだったじゃないか・・・!と思いましたが、口には出しませんでした。
(のげ)
プジョー207 イメージ画像 コンパクトです
坂の上に建つ地下室、茶室付き7LDK 坂の勾配がきついのが室蘭の住宅です
2018/02/16