キッチンは対面、壁付けどちらがお好み?
キッチンのタイプには。壁付け式や対面式がございます。
日々業務の中で、「この物件は対面で」や「壁付け式で」なんて
設計者とクライアントとでのやり取りがあったりします。
「このエリアでこの広さなら対面じゃない」とか…
「対面式キッチン」は家事作業中にコミュニケーションが取れたり、テレビが見れたり
お子様がいらっしゃるご家庭では見守りが出来たり、開放的なLDK空間を
楽しむことができます。
方や「壁付け式キッチン」はLDK空間の面積を有効に使えたり、
キッチンの背面にダイニングテーブルを置くため
配膳の動線がシンプルになったり、炊事に集中することが出来たりします。
ただし、キッチンが丸見えなので片づけ上手だったり、あえて収納を見せる
テクニックを楽しむことができます。
前職では、ある分譲マンションデベロッパー「N不動産」の
「P」というマンションシリーズで、個別設計の仕事をしてました。
「オーダーメイドマンション」という名前でした。
タワーマンションの最上階12室を既存プランから個別設計変更を担当し、
申込者を含め20人以上のお客様とお打合せをさせていただきました。
その際、印象的だった事がありました。
既存プランでは12室中、8室は「対面式キッチン」で4室は「壁付け式キッチン」でした。
個別設計の結果、「壁付け式キッチン」4室は、「対面式キッチン」に設計変更になり
結果、最上階のお部屋のキッチンはすべて「対面式キッチン」となりました。
デベロッパー、ゼネコン、私で毎週定例会議をしておりましたが
「やはり対面でしょ」「最初から対面で設計してきて」など色々な意見がありました。
分譲マンションと賃貸マンションの違いはありますが、顧客のニーズに触れた体験でした。
「オーナーズエージェント PMゴリラカンファレンス2016」で登壇していた
高橋みなみさんも「私は絶対対面キッチン!」と言ってました。
私事ですが、妻も「対面キッチンじゃないとだめ」との意見。
TV好きな彼女、TVを見ながら作業ができるからかな…
作業中の会話も楽しめるからね。
ちなみに私は、「壁付け式キッチン」で収納も含みで
鑑賞に堪えうるキッチンを作っていきたいタイプです。
岡村 尚人