横須賀美術館に行ってきました
横須賀美術館に行ってきました
うまい魚食わしてやるからと妻を無理やり誘い
ドライブで横須賀に行く事にしました。
目的は、以前から見たいと思っていた。横須賀美術館に行きたかったからです
山本理顕計設計工場。鹿島建設施工。2007年竣工です。
今迄なかなか縁が無かったのです。
山本先生は私が大学院の時の意匠設計の研究室の一つ。
自分の作品を「自分で褒める」これも才能かと思った事も。
さて、実際に見に行った所、「塩害」が意外とみられる。
築10年でここまでかと思う。
左側の展示室のRC部分と鉄骨のマリオンの部分がさびて躯体に雨だれしていたり
白塗装の部分の軒天や壁のコーナーの部分が剥がれたりしていました。
海岸から遮るものも無く建物が配置されていて、自然は厳しいです。
内部空間はコンクリートの殻(シェル)が鉄骨のボックスに入れ子の様に入っています。
インテリア設計は床のバーチと、壁は白AEP塗装。
住宅のよう印象を受けます。
巾木無しで床からスリットを通して空調が設置されてます。
ランダムに開かれた丸窓からの採光が印象的です。
屋上は山本先生お得意のひょうたんのダイアグラム。
山本先生が東大の原広司研究室時代に行った、アフリカをはじめとする民家、集落調査の経験に基づいているようです。
バナキュラー(土着的)な集落の住居平面の類型から、現代都市における集合住居の平面計画とコミュニティの根拠を探ろうとするものだそうです。
実際に行ってみるとスケールが大きくて良く解らない…
とはいえ、図書館、美術館建築の2000年代からの新しい解き方が
反映されていると思います。
図書館にあった、横須賀美術館が発表された同時期のGA Japan 87号 2007年7月の号では
伊東豊雄さんの「多摩美術大学附属図書館」
北川原温さんの「キースへリング美術館」が発表されていました。
その後にいくつかの魅力的な図書館や書店が作られていきます。
武蔵境にある武蔵野プレイス。
川原田康子と建築設計事務所(有)kw+hgアーキテクツ。
蔦谷書店代官山店。
クライン ダーサム アーキテクツ。
横須賀に行ったので三笠公園にも行ってきました。
クレイジーケンバンドの名曲「タイガーアンドドラゴン」でも歌われていたように、
「トンネル抜ければ、海が見えるから、そのままどんつきの、三笠公園で」
トンネル狭いなぁとか、地元の人、車飛ばすなぁ。
なんて歌詞と風景がリンクしました。
世界三大記念艦「みかさ」この船で850人の船員が対馬沖でバルティック艦隊と戦う事に…
なんとも言えない思いが溢れました。
仕事でも遊びでも、現場に足を運ばないとわからない事がある。
それを知る事ってとても大切だと思いました。
岡村 尚人