間取りの手帖remix
■間取りの手帖remix
筑摩書房文庫の「間取りの手帖remix」を読みました。
実際にある不思議な間取り図に短いコメント(軽いツッコミ)、この本では108の間取り図(とコメント)が載っています。
奥付を見ると、最初に出版されたのは2003年で、現在は2007年改訂版、2017年4月で第8刷発行とあり、結構読まれていることがわかります。
著者は佐藤和歌子さん、早稲田大学出身のフリーライターで、間取りを集めるのが趣味、学生時代から「間取り通信」を発行し、現在は「間取り図収集家」を名乗っています。
今のようなインターネットのない時代から、電話帳みたいにぶ厚い賃貸住宅情報誌を毎週書店で買って、間取り図の切り抜きをしてコツコツ収集していたそうです。
AMAZONなどでみてみると、「変な間取り」に関するものなど、間取りをテーマにした本は結構でています。
ペットでも飼うかなぁ。(コメント佐藤和歌子さん)
気分は鉛筆。(のげ)
人も歩けばトイレにあたる。(のげ)
佐藤和歌子さんによると、間取り図というのは、海外の不動産には無く、日本独特の表現様式なんだとか。
日本は住居を間取りからその部屋の生活をイメージしてから決めるという文化があるのでしょう。
住んでいる部屋の解約をした兄弟から頼まれて、部屋探しをしたことがあります。
提示された条件は以下の二つのみ
今住んでいる部屋の近くで
今の家賃よりとにかく安く
賃貸の検索サイトで来る日も来る日も部屋を検索し、間取りのチェックを続けていると、隣の駅に築30年で、リビングが和室という古い間取りですが、角部屋でバルコニーと窓がいっぱいあって収納がたっぷりある、今の部屋より広いところを見つけました。
問合せ先の不動産屋さんを訪ねると、部屋は入居中で中は見られないということなので、建物とエントランスを見て、部屋の前まで行き、感じや雰囲気で決めました。
中を見ないで部屋を決めるのは賭けでしたが、幸い間取り図以上にいい部屋だったので、時間的猶予がなかったわりには、結果的には満足のゆく部屋探しでした。
今では部屋探しも不動産屋さんに行かずとも、インターネットで探してほとんど決められるので、昔に比べると劇的に部屋探しが簡単便利になりました。
インターネットで間取りをみて、生活をいろいろ想像ふくらませてみるのも、なかなか楽しいですね。
(のげ)