最新平均給与ランキングより
日刊ゲンダイの6月1日号の記事に、「上場3079社最新平均給与ランキング」が掲載されていました。
東京商工リサーチによると、上場3079社の平均給与(2016年)は605万7000円で、前年より63000円アップしているそうです。
業種別でみると、記事の見出しに「伸び率トップは不動産」とあるとおり、伸び率は不動産業が前年比2.45%増と最も伸ばしトップで、次いで建設業が1.99%増で2位と続いています。
詳しくみていくと、不動産の平均給与トップ5にランキングされた会社は
1日本商業開発(全体の順位2位)1741万
2ヒューリック(12位)1418万
3三菱地所(31位)1163万
4三井不動産(36位)1128万
5ランドビジネス(53位)1029万
と、以上のとおり、全て1000万を越えています。
トップの1741万はすごいですね・・・役員並みです。
2位のヒューリックは旧富士銀行(現みずほ銀行)の店舗を保有し、都心のビルでよくみかけますし、三菱地所、三井不動産も超有名企業なのでなんとかくわかりますが、1位の日本商業開発は聞きなれない会社です。
そこで、ホームページをみると、『土地を買う。土地を貸す。貸した土地を売る。』というコンセプトで、土地に投資して借地料を得る「地主ビジネス」を展開している会社でした。
(HPには『JINUSHIビジネス』とうたっています)
独自のビジネスモデルにより急成長し、財閥系をおさえてトップになったこの会社に、これからは注目ですね。
つづきまして、建設(ゼネコン)の平均給与トップ5をみていくと・・・
1福田組(全体の順位81位)950万
2大成建設(105位)917万
3大林組(104位)915万
4清水建設(110位)906万
5鹿島建設(122位)892万
記事にもありますが、意外な会社がトップに立ちました。
その会社は、新潟に本社を置く福田組で、大成建設や大林組他のスーパーゼネコンを抑えての一位です。
東京商工リサーチによると、福田組が一位の理由として、「建設業は人手不足が深刻で、中堅以下は給与を高くしないと人材が集まらないので、建設業の給与は底上げされている」と、建設業の人手不足を挙げています。
たしかに、スーパーゼネコンならまだしも、中堅以下の会社だとさらに人材集めに苦慮していることが考えられます。
給与を引き上げるのが、一番近道ということなのでしょう。
不動産業と建設業、この二つの業種が給与ランキングで躍進しているのは、互いに関連があるのでしょう。
この業界に身を置くわたしとしては、2020年のオリンピック以降もこの伸びが続くことを願うばかりです。
話はガラっと変わりますが、
母校の野球部が六大学野球の春季リーグで18年ぶり35季ぶりに優勝し、さらに6月5日から11日に開催された第66回全日本大学野球選手権で59年ぶり優勝、とW優勝を果たしました。
全日本大学選手権は準決勝、決勝と、OBのミスター長島が観戦に来ていたことでも話題になりました。
優勝にこれだけ年月が経って、どんだけ弱いんだかという感じですが、久しぶりに母校がTVやネットでいい話題でニュースになっているのを見るのは嬉しいものですね。(N)