坂本教授逝去

「教授」こと、坂本龍一が逝去しました。
小池都知事に樹木伐採を伴う神宮外苑再開発の再考を訴える手紙を送ったというニュースが出たばかり。
ネット記事を読んだとき、がん闘病中だけどまだまだ元気なんだと思ったので、昨日の逝去のニュースにびっくりしました。
死を目前にしてのこのアクションは、教授の最後の遺言だったんですね。
手紙を書くのは相当きつかったはず。関係者には彼のアクションを重く受け止めてもらいたいです。
わたしが、最初に坂本龍一を意識したのは、その昔、1982年に「い・け・な・いルージュマジック」で忌野清志郎とスタジオに出演したTBSの「ザ・ベストテン」を視たとき。ド派手なメイクで、着物をアバンギャルドにアレンジした、まるで志茂田景樹(笑)みたいなカラフルな衣装。
さらに、一万円札が乱れ飛んでいるなか忌野清志郎と坂本龍一がキスをするという映像をバックに演奏するという破天荒なステージ・・・
うぶな(笑)中学生のわたしにはそれはそれは刺激的な映像の連続で、ほんとに「い・け・な・い」ものを視てしまったという、強烈な印象の記憶でした。
今回、あらためてその当時の放送回の「ザ・ベストテン」の映像を視返したのですが(こういうときYouTubeはほんと便利ですね笑)、忌野清志郎と坂本龍一のメイク、衣装、映像、演奏、今視ても忌野清志郎、坂本龍一がめちゃくちゃかっこいい。
これは是非視てもらいたいです(力説)
また、「戦争のメリークリスマス」の主題歌の「Merry Christmas Mr. Lawrence 」の22年のピアノ演奏をYouTubeで視たのですが、長いイントロから始まって、かなり痩せた坂本龍一の静謐で力強い演奏に胸を打ちました。
坂本龍一は偉大な音楽家、芸術家ですが、それと同時に超一流のピアニストだったんだなと、この演奏を聴いて思いました。
坂本龍一は、戦争のメリークリスマスをはじめ名曲があまたありますが、わたしにとってのいちばんはベタですが、1988年にアカデミー賞作曲賞を受賞した「ラストエンペラー」。
中国の伝統楽器二胡を取りこんだサントラを聴いたときは鳥肌が立ちました。
「ラストエンペラー(1987)」追悼で放送してほしい。
当時ファンだったジョン・ローンも久しぶりに見たいし(笑)、
いちど恵比寿のガーデンプレイスで犬を連れてベンチに座ってる坂本教授を見たことがあります。
キャップを深めにかぶってラフな格好でしたが、オーラは隠しきれず、すぐ気づきました。
ワンちゃんもグレーの毛色の膝丈くらいの大きさの手足が棒みたいに細い犬で、教授同様オシャレでした(笑)
しばらく坂本教授を聴いて弔いたいと思います。
(のげ)