藤子不二雄Ⓐ逝く
訃報が最近続いてますよね。
わたしが感慨深く思ったのは、今の立て続けの訃報の少し前に亡くなった藤子不二雄Ⓐこと、安孫子元雄先生。
コロコロコミック世代なので(笑)、訃報聞いてさみしい気持ちになりました。
さっそく朝日新聞では藤子不二雄Ⓐ先生の読者ランキングを掲載していて、オバケのQ太郎、忍者ハットリくん、怪物くん、プロゴルファー猿をおさえ、笑ゥせぇるすまんが読者ランキングで1位になってました。
けっこう意外でした、オバケのQ太郎が1位だと思ったので。(オバケのQ太郎って作風が藤子不二雄Ⓕ先生っぽいですよね)。
でも、笑ゥせぇるすまんが1位になったのは、よく考えてみると、コミックの人気というより、テレビアニメの影響が大きいかもしれません。
けっこう深夜アニメでやってましたもんね。喪黒福造(もぐろ ふくぞう)が指さして「ドーン!」って流行りましたし(?!)
わたしがテレビアニメの影響を受けたのは、だんぜんアニメ「新・オバケのQ太郎」です(古い?)
「あのね、Q太郎はねえ~」というフレーズから始まるオープニング曲、YouTubeでいま見ても(YouTubeってホント便利ですね)、たった1分30秒のオープニングですが、O太郎の衣装がつぎつぎ変わっていって、アニメの演出が実に凝ってるなあと感心します。何度視てもぜんぜん飽きない。
アニメを視てた当時はよく絵を描いていたので、Q太郎、弟のO次郎(オージロー)は今でも見ないで秒でイラスト書けます(なんの自慢?!(笑))
自分は藤子不二雄Ⓐ先生の作品でいちばんハマったのは実は、魔太郎がくる!!で、見た目も性格もパッとしない典型的「いじめられっ子」の浦見魔太郎が毎回様々な人物からいじめを受けていて、許せない行き過ぎたいじめや悪行に対し自身の持つ超能力「うらみ念法」や縄とかろうそくとかのオカルトアイテム、残虐な手段で夜な夜な復讐しにまわるというホラーマンガ。
かなりテイストは暗いですが、藤子不二雄Ⓐ先生の傑作中の傑作です。
藤子不二雄は、どうしてもドラえもんを書いている藤子不二雄Ⓕ先生の方にスポットライトがあたりがちですが(メジャーはF先生、マイナーはA先生のように)、藤子不二雄Ⓐ先生の昨品は、ブラックユーモア、ホラー、シニカル、アダルト、アングラといったワードで表現されるような独自の世界観が素晴らしい。
まさに深夜寝静まったときに視る作品にふさわしい、クセになるのは藤子不二雄Ⓐ先生の方です。
今回これを書いていて初めて知ったのは、オバケのQ太郎は小田急線で通勤中に、小田急→オバQ→「オバケのQ太郎」というタイトルを思い着いたというところ。ダジャレからついたんですね(笑)
小田急線在住の私としてはちょっとしたトリビアです。
現在、藤子不二雄ミュージアムが彼らが晩年まで住んでいた小田急線の登戸にあるのですが、藤子不二雄Ⓕミュージアムしかありません。
これを機に藤子不二雄Ⓐミュージアムも出来ないかな、出来てほしい~。
(のげ)
2022/05/20