絵師
YouTubeやSpotifyで日本の最近のヒット曲を聴いてると、全編アニメーションのミュージックビデオが多くなった気がします。
たとえば、いま飛ぶ鳥を落とす勢いのYOASOBIの「夜を駆ける」とか、これまた大ブレイクしたAdoの「うっせいわ」のミュージックビデオは、歌っている本人は出てきません、全編アニメ映像です。
でも、不思議と曲の世界とマッチしてるんですよね。
「夜を駆ける」はリリカルなテイスト、「うっせえわ」ははっちゃけたテイスト。
最近はこのようなイラストを描いてる彼らを「絵師(えし)」と呼ぶそうです。
絵師という言い方面白いですよね。
わたしには葛飾北斎とか安藤広重みたいな大御所浮世絵師をイメージさせます。
イラストレーターじゃダメなのかな?
葛飾北斎 富獄三十六景
レコード会社のディレクターはミュージックビデオ用に、ブログ、インスタグラム、ツイッターなどSNSでイラストをチェックし、ダイレクトメッセージを送り、イメージに合う絵師をハントするのも仕事になっています。
YOASOBIもAdoも毎回、曲ごとに違う絵師を使うので、たくさんハントしないといけません。
イラストレーターはチャンスが増えていいですけどね。
このYOASOBIの「夜を駆ける」のゆるふわっとしたイラストを描いている絵師のヒトは東京モード学園・・・の出身ではなく、東京藝術大学出身のイラストレーターです。
色彩といい、テイストがなかなかいいですよね。
YOASOBIは最近良く聴きますが(あちこちで流れているから自然と耳に入ってくる)、毎回ビデオの絵師が違います。
わたしは、やっぱり最初にブレイクした「夜を駆ける」の絵師のヒトがいちばんいいなあと思いますね。
本人たちが出てくるビデオより、このイラストの方が曲の世界観がにじみ出てていい。
でも、BTSは、本人たちがビデオに出てこないとぜったいダメです(きっぱり笑)
(のげ)
2021/10/07