今年のグッドデザイン賞は?~スペース編~
先月たまたま六本木のミッドタウンに行ったら、ちょうどグッドデザイン賞2019の展示会をやっていたので覗いてきました、の続きです。
まだまだ気になったものがありました。
これは、グッドデザイン2019「グッドデザイン・ベスト100」に選出の、栃木県那須のリゾート「ボタニカルガーデン アートビオトープ」の「水庭」。
旧土地にあった素材を再構成して、木の位置、水位、飛び石のサイズ、位置を緻密に計算して配置しています。
デザインは建築家の石井純也氏、4年かかって完成しました。
都会の中の実験的な「変わり続ける公園」 Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)
続いては、グッドデザイン賞の第2位と同義の「グッドデザイン金賞」を受賞したGinza Sony Park(銀座ソニーパーク)。
2017年に惜しまれつつ銀座ソニービル閉館になりましたが、そのあとどうなったかというと現在は公園になっています。
面白いのは、なぜ公園になったのかというと、ソニービル建替えのプロジェクトのプランニングで、「ソニーらしさは何か」を考えるなかで、
→「人のやらないことをやる」というソニーの企業方針
→現在、東京オリンピックに向けてあちこちで建築ラッシュになっている
→「すぐに建てない」
と、いう結論を出し公園にしたこと。
銀座ソニービル建替えのプロジェクトなのに「すぐに建てない」というのは、なかなかユニークでソニーらしいですよね。
実際、ソニーパークになって入場者数はソニービルのときの1.2倍に増加したそうです。
ちなみに、この公園は来年2020年秋限定ですので行くなら来秋までに。
わたしもまだ行ったことが無いので、行ってみたいと思います。そして新しく建設されるソニービルも楽しみです。
そして、最後は本屋「文喫」です。これはグッドフォーカス賞(新ビジネスデザイン)を受賞。
こちらも去年の6月に惜しまれつつ閉店した六本木の青山ブックセンター跡に出来た本屋です。
内装は青山ブックセンターの内装を活かした感じになっています。
文喫とは文化を喫する、入場料制のめずらしい本屋です。
入場料1500円払えば、珈琲、煎茶はおかわり自由、時間制限はなく好きなだけ居られます。食事処もあります。
時間制限がないのがいいですよね。
結果的に平均滞在時間は3時間以上、入場者のうちおよそ3割が本を複数冊購入して、約半数の方が追加で食事をとっていて、利益率も通常より高いそうです。
これも新しい本屋のビジネスの形ですよね。
六本木ミッドタウンでグッドデザイン賞を見た後、同じ六本木なので文喫まで足を延ばして覗いてみたら満席だったので、また機会をあらためてトライしたいと思います。
(のげ)